2025.07.10

AIツールで業務効率化を推進!自動化ハンズオンを実施しました【社内勉強会】

AIツールで業務効率化を推進!自動化ハンズオンを実施しました【社内勉強会】

 

 少数精鋭ベンチャー企業のL&E Group(旧リンクエッジ)では、高い生産性を実現するために、全ての部署でAIを活用した業務効率化に積極的に取り組んでいます。

今回はその取り組みの一例として、先日開催したAIツール勉強会の様子をご紹介!エンジニアメンバーが主導し、社内メンバーたちにAIツールを用いた業務効率化方法についてのハンズオンを行いました!












ハンズオンとは

 

 ハンズオンとは、実際に手を動かしながら学ぶ実践的な体験型研修のこと。本や講義で理論を学ぶのではなく、実際に操作して体験しながら理解を深める方法です。

今回のAIツールハンズオンについても、社内メンバーが実際に話題のAI技術に触れ、理解を深めるとともに、実務への活用を促進することを目的として開催されました。




ハンズオンの概要と目的

 

 今回のハンズオンでは、顧客に対するコンサルティング業務を行う営業部・マーケティング部・業務推進部のメンバーを対象とし、「『Link-AG』の成果CSVダウンロード作業をNotebookLMとGASを使って自動化すること」をゴールとしました。

ビジネス職メンバーたちはコンサルティング業務をする際、L&E Groupのサービスである成果報酬型広告マッチングプラットフォーム『Link-AG』で計測した成果データをCSVでダウンロードし、スプレッドシート等に書き出すことで売上管理や分析、日報作成を行っています。

これまでは毎日複数回手動で対応していたため、時間と手間を要していましたが、AIツールを用いて自動化することで、業務効率を大幅に向上させることが期待されます。特に今回実施する方法であれば、ビジネス職のメンバーでも自然言語(プログラミング言語ではなく普段使っている言語)でAIに指示をすることでプログラムコードの作成ができるため、今までよりもハードルが低く、誰でも自動化を実現することができます。

 また、今回のハンズオンを通してNotebookLMなど話題のAIツールに実際に触れることで、ビジネス職メンバーが日々の業務へのAI活用のアイデアを生み出すきっかけになることも、狙いのひとつでした。


 今回の自動化設定で使用する主なツールは以下の通り。

・Link-AG API:『Link-AG』システムのデータ取得
・Google Apps Script (GAS):各種Googleサービスとの連携が容易にできるJavaScriptベースのスクリプト言語および開発プラットフォーム
・NotebookLM:ユーザーが指定した資料やリンクを基に、AIが質問応答、要約などを行うGoogle製のリサーチアシスタント。今回は自然言語でGASスクリプトを作成するために活用。
・Gemini:Googleが開発する生成AIモデル。今回はGASスクリプト作成時のAIコーディング支援として活用。
・Chatwork API:Chatworkが提供するAPI。今回はGASスクリプトに不具合が生じた際の通知システムとして活用。

 自動化の全体像としては、GASが定期実行(例:毎朝7:00~8:00)され、Link-AG APIを介して必要な成果データを取得し、指定されたスプレッドシートに書き出します。万が一、スクリプト実行に失敗した場合は、Chatwork APIを通じて通知が送られる仕組みも導入します。


 今回、NotebookLMやGeminiなどのAIツールは、GASスクリプトの作成を自然言語で行うために活用していきます。

事前にNotebookLMの「リソース」にLink-AG APIの仕様書を保存しておき、「チャット」でプロンプトを入力することで、Link-AG APIからデータを取得しスプレッドシートに書き出すGASスクリプトをNotebookLMが作成してくれます。

生成されたGASスクリプトに不具合があった場合は、Geminiを使って修正していきます。












ハンズオンの流れ

 

 ハンズオンの流れはこちら!

1.事前準備:書き出し先のGoogleスプレッドシートとGoogle Apps Script(GAS)の環境を準備します。
2.スクリプトに埋め込む定数の入力:プロンプトテンプレートを参考に、スプレッドシートキー、シート名、Link-AG APIトークン、Chatworkの宛先などを入力します。
3.プロンプトの作成:定数を入力したプロンプトテンプレートを完成させます 。
4.NotebookLMでGASスクリプトを生成:作成したプロンプトをNotebookLMに入力し、GASスクリプトを生成します。
5.GASにスクリプトをセットし、テスト実行:生成されたGASスクリプトをGASに貼り付け、テスト実行して動作を確認します。上手くダウンロードできなければ、Geminiへ質問をしながらエラー箇所を探していきます。
6.Chatwork通知の疎通確認:万が一エラーが発生した際にChatwork通知が正常に機能するかを確認します。
7.GASのスケジュール設定:GASスクリプトを定期的に自動実行するためのスケジュールを設定します。




ハンズオンの様子

 

 当日は20名近いメンバーが参加!

まずはエンジニアメンバーから、今回のハンズオンの目的や使用するツールについて説明します。

☝初めて使うツールもあり、メンバー一同興味津々!


 説明が一通り終わったら実装開始!データダウンロードを自動化するための各ツールの設定を一緒にやっていきます。

☝上手くできないメンバーにはエンジニアメンバーが直接丁寧に教えていきます!


AIツールを使いながらプロンプトやスクリプトを作成。エンジニアメンバーがエラー例なども紹介しながら各々設定を進め、自動ダウンロードを実行していきます。

いざ実行すると自動でデータが出力され、「すごい!」と感動と驚きの言葉が聞こえてきました!

 今回のハンズオンで実施した方法であれば、ビジネス職メンバーでも自然言語でAIに指示をすることでプログラムコードの作成ができ、あらゆる業務の自動化が可能に。メンバーたちは早速毎日の日報作成・分析に活用しており、「作業が楽になった!」との声が続々と上がっています。

ビジネス職メンバーたちがAIツールを単体で利用する場面は今までもありましたが、複数のツールを用いて自分で自動化する仕組みをつくる経験はあまりなかったため、AI活用を加速化させる非常に良い機会になりました!












いかがでしょうか?

 L&E Groupではメンバーたちが積極的にAIツールに触れ、最新技術を用いて業務推進力の強化と効率化を追求しています。

また、こうした勉強会などを通して各部署で得た知見を社内全体に共有することで、チームでの成長を促進しています。

今後もAIをはじめとする最先端技術の活用を推進し、メンバー一人ひとりの生産性向上と、組織全体の成長を目指してまいります。常にアップデートできる環境で仕事をしたい方、ぜひ一度お話しましょう!

 

  • この記事をシェア

その挑戦と成長が、
次の時代を創る。

エントリーする(募集要項を見る)