ファーストキャリアで遠回りせず、いち早く最前線へ――MY CARRER SHEET~成長ベンチャー企業のトップ層はこんな人!~【役員 新山草太編 後編】

L&E Group(旧リンクエッジ)の経営に携わる役員陣の人柄・キャリアをインタビュー形式で紹介する『MY CARRER SHEET』シリーズ。
第二回は現執行役員・営業本部長の新山草太さん編!前編では学生時代やL&E Groupに入社する前のキャリアについてご紹介しました。後半では転職活動とL&E Groupに入社してからの人生、ファーストキャリアの考え方について綴っていきます。
※前編はこちら
L&E Groupにジョインし、徐々に会社の中核メンバーへ
――社会人10年目で初めての転職活動となりましたが、当時はどのような軸で企業を探していたんですか?
起業を改めて念頭に置いたので、興味があることや新しいことができそうな企業を見ていました。地域おこし協力隊やサッカーチーム運営なんかも見てみたり、Wantedlyでスタートアップ企業に連絡をして話を聞いたりしましたよ。
ただどこも「私の経歴を評価できない」というのが共通の問題になっていましたね。私個人としては人数のなるべく少ない伸びていきそうなベンチャ-企業に入りたかったのですが、先方からすれば、33歳の中堅で、商社で働いて海外駐在に行っていて…なんて経歴の人材は特段ほしいと思わない。そしてそうなると給料もそこまで出せない。結婚して子どももいましたので、新卒のような給料だとさすがに難しく、難航した転職活動でした。
――大手企業である程度年数を重ねてしまうと、誰しもがぶつかってしまう壁ですよね。そんな中でL&E Groupにはどのような経緯で入社したのですか?
当時はオンラインサロンブームで、新しいモノ好きの私はIT関連のサロンにしっかり入会していまして、そこで転職活動の状況を赤裸々に話してみたんです。するとベンチャー企業との繋がりが強いエージェントの方と知り合うことができ、「商社出身のメンバーが活躍しているベンチャー企業があるよ」とL&E Groupを紹介してくれました。
商社出身で当時人事部長だった川合友樹さんと最初に会って、商社の話やL&E Groupのビジネスモデルの話などをしたのですが、非常に優秀な方だなという印象を受けました。同じ商社出身だからこそ自分の経歴を正しく評価してくれるのもありがたかったです。
その後川合社長とも話して、L&E Groupは優秀な人材を採用することに注力しているということを教えてもらいました。興味のあったIT業界で、自分の経歴を評価してくれて、優秀な人たちと一緒に働けて、条件面も問題ないという、希望にピタッとはまったことに運命的なものを感じ、迷わず入社を決めました。

☝入社当時は社員数15人程度の超少人数!
――入社後は、どんな業務を担当されたのですか?
研修を受けた後営業部に配属され、まずは広告主の新規獲得業務を行いました。他の新入社員と一緒にテレアポ・メルアポから始めたのですが、いかんせん初めての転職で異業界にきたわけですから、すぐには相手のニーズや自社の強みを理解しきれず、なかなか結果が出なくて苦戦しましたね。
そんな手応えをあまり感じられていなかった状態ではあったのですが、今よりももっと人が少ない時代だったので、次第に既存広告主に対するコンサルティングも担当するようになりました。そちらに関しては売上向上の施策案を考え調整・交渉をしていくものなので、前職での経験を活かしやすかったですね。広告主だけでなくメディアパートナー側の営業担当からも日々様々な依頼をもらうのですが、早く優秀だと認めてもらいたかったので、「もらった依頼は全て120%の状態で返そう」と決めて、スピード感を持って対応しました。自ずとすぐに結果に繋がりましたよ。
――「優秀だと認めてもらうために誰よりも手を動かす」という発想が、新卒時代から一貫して変わらずあるんですね。
そうですね。優秀だと思われないと仕事は任せてもらえないですし、仕事を任せてもらえないと自分主体で事業を動かすことも一生できませんから。入社したばかりで先輩たちよりもできることが少ないうちは、そのできることをいかにたくさん、早く、効率的に、質高くできるかが重要だと思います。
そういった姿勢や実績が認められたのか、次第に川合社長と直接、営業方針や組織について話をする機会が増えていきました。営業部も4,5人くらいしかいないような中で働いていて、私自身「もっとこうした方が良いのでは?」と考えていたことも色々あったので、社長に直接ぶつけてフィードバックをもらったり、実際に動いてみたりと、徐々に部署全体を回すような動きをするようになりました。

☝2020年に年間MVP受賞、執行役員に昇格!
マネジメントをする立場として、会社全体の成長を牽引
――新しい動きとしては、例えばどのようなことをしてみたんですか?
営業戦略的なところで言うと、新しい領域の案件の取り扱いは積極的に増やしていましたね。当初は健康食品や化粧品といったEC商材の案件が主力で売上割合の大部分を占めていたのですが、私は上手く行っている既存のものより新しいことをしたい性質ですから、リード(見込み顧客の送客)系案件にも取り組むようになりました。
初めは売上があまり出ませんでしたが、特に社長から止められることもなく挑戦し続けさせてもらいましたね。前職の時は前例のないことをやろうとするとブレーキをかけられることが多々あったので、L&E Groupは自由でありがたいなぁと思いました。
後にEC商材の競合の参入が増えてレッドオーシャン化したことをキッカケに、会社全体としてリード系案件を強化するという、ポートフォリオの大きな転換を行いました。そのままEC商材に注力し続けていれば目先の売上は作りやすかったかもしれませんが、あえて方向転換をしたことで、結果として更なる成長を遂げることができましたし、他ASPとの差別化もしやすくなり、業界の中で唯一無二のポジションを確立することもできました。
そういった、個人の挑戦だけでなく、会社全体が成長のためにリスクも取りながらしっかり挑戦をしていくところが、L&E Groupの良いところだなと実感しましたね。時代の流れから先を読んで、長期的視点で戦略を立てて会社自らが変化したことで、成功に繋がりました。
――まさに、“新しいこと”を実現できている感覚ですね。
そうですね。加えて、営業コンサルティング業務を続けている中でも、新規事業や新規チームの立ち上げにも携わらせてもらったので、売上0のところからどのようにマネタイズをして組織体制も構築するのか試行錯誤していく経験もできました。何かしらの形になった時は非常に嬉しいですし、立ち上げたものがその後も続いていく様子を見るとやりがいを強く感じます。
会社にもサービスにも新しい機能がどんどん増えていくので、営業や採用をやっていて「これがL&E Groupの強みです」と言えるものも増え、会社全体で価値をさらに出せるようになったのが感慨深いですね。
――L&E Groupで新しいことに挑戦していく中で、自身が成長できたと感じるのはどんなことですか?
個人的には、L&E Groupに入って初めて本格的にマネジメントに挑戦したので、その難しさを実感し成長できたなと思います。
入社後1年半ほどで役員・マネージャーになって部下も持ち、前職では叶えられなかったスピード感で責任のある立場に就かせてもらいました。しかし自身が新入社員だった頃とは時代も会社も、マネージャーに求められることも変わっています。自分と同じようなやり方で他のメンバーも成長できるとは限りません。初めのうちはその辺りの要領をなかなか得ることができなくて、悩むことも多かったですね。
マネジメントに関しては私自身まだまだPDCAを回しているところで、実務のようにトライ&エラーを繰り返しています。部下一人ひとりをよく見て性質を見抜いて、色々なやり方で指導してみて。そうする中で、お互いの考えがうまくフィットして、メンバーが大きく成長する瞬間を見ると、本当に喜ばしく感じますね。
今は営業部も大きくなって相当な人数の部下を直接指導していますが、彼らが成長して「こんな新しいことやってみませんか」「こんなことに挑戦してみたいです」といった声が上がるようになってくれたらいいなと思いますし、いずれ私のようにマネジメントを頑張るメンバーも出てきてくれたら嬉しいです。

ファーストキャリアで考えるべきは「最短距離を進み、いち早く最前線に立つこと」
――今就活してる学生さんたちへ、ファーストキャリアを決めるうえでどのようなことを意識してほしいですか?
自身のキャリアを振り返りながら痛感するのは、「やりたいことがあるなら最短距離を進むべき」だと言うことです。
マネジメントをやりたければすぐにマネージャーにならないといけないですし、海外で働きたければ最初から海外に行ってしまうべきです。事業責任者をやりたければ実際に事業責任者にすぐになれる環境にいないとできるようにはならないし、起業をしたければ、起業するしかありません。研修や勉強、下積み経験といったインプットだけでは、できるようにはならないんです。
起業を志していた私は、商社は海外に行けるのはもちろん、経営も学べるだろうと考えて入社をしました。しかしL&E Groupに入って、若くして起業し10年以上経営を続けている社長を傍で見るようになると、大手企業で学ぶような経営とはやっていることが全く違うなと感じましたし、想像していなかったような高い視座で物事を見られているんだと思い知りました。後悔をしているわけではないのですが、やはり初めからベンチャー企業に入っておくべきだったなと思う瞬間はありますね。
新卒採用の面接などで、「将来起業をしたいから/事業創造ができるようになりたいから、勉強のためにまずは商社やコンサルに行きたい」と言う学生さんが多いのですが、基本それらは遠回りだと思った方がいいと思います。自分たちが大手の商社やコンサルでゆっくり勉強している間に、同世代でベンチャー企業に入って実践をどんどんやっている人たちとは、気づけば大きな差がついてしまいます。
――「最短距離を行く」というのは、意外と意識できていない学生さんが多いかもしれませんね。
極めつけに、今の時代はさらに変化が激しく、AIに仕事が奪われるような世界です。半年後のことも想像できないような世の中になっていて、そんな中で遠回りしながらゆっくり育ってしまっては、やりたいことの実現からも遠ざかってしまうのではないでしょうか。自分が遠回りしている間に、他の人材たちやAIがあっという間にそのポジションを奪っていってしまいます。
下手すると、入った会社自体も、いつ世間から取り残されるかなんてわからないわけです。自分の強みも活かしながら入社後すぐに活躍してすぐにチャンスを掴んで、最前線で経験を積んでおかないと、その最前線の状況さえもが変わってしまうかもしれません。そう考えてみても、やはり遠回りしている時間はないですよね。
今は私の新卒の頃より情報も多く、新卒でベンチャー企業に入ることが珍しくなくなってきています。それぞれの会社がどんなことをやっていて、1年目でどれくらい裁量が持てるのか、決裁権を持てるのが何年目からなのかなど、少し調べればわかると思います。
自身のキャリアを叶えるためのスピード感について、今一度真剣に考えてみてほしいですね。そのうえで、それが叶う企業をしっかり見極めて入社し、早めに最前線に立つことを意識してほしいなと思います。
――ではL&E Groupは、どんなことを叶えたい学生さんに合っているのでしょうか?
こんな学生さんには合うと思います。
・自分でやった施策の結果が早く出て、PDCAをどんどん回せる仕事がしたい
・AIを積極的に使い倒している
・変化をポジティブに受け入れ、新しいことにチャレンジしたい
・マネジメントをやりたい
・新規事業立ち上げをしたい / 事業責任者になりたい
・起業したい
前提として、L&E Groupは「時代や顧客のニーズに合わせて自らを変革させ共に進化していく」ということを掲げています。ですので常に最新の情報をキャッチアップし、リスクを恐れずに挑戦して、最前線に居続けることを意識している企業です。ここに身を置くことで、メンバーたちも常に新しいことにチャレンジし成長しています。
個々人が成長しやすい事業内容と組織体制があり、ハイレベルなメンバーが集まっているため、ビジネスを能動的に行って自分の力でキャリアを築きたい人にはとても良い会社ではないかと思いますね。前向きな人が集まる環境は、そこにいるだけで刺激があり勉強にもなりますし、何より楽しいです!

――最後に、MY CARRER SHEETを振り返ったうえで、就活生の皆さんへメッセージをお願いいたします!
私の場合は「自分が主体となって事業やプロジェクトを動かすこと」「決まっていることではなく新しいことをやること」といったものを重要視していました。そう考えると、今もし新卒からやり直すとしたら、もしかすると最初は商社ではなく違う企業に入っていたのではないかなと思います。
商社で培った経験は何にも替えがたく、私のビジネスマンとしての根幹を作り上げてくれたものなので、決して悔いはありません。しかし、もう少し最短距離を意識した選択をできていれば、今もっと違う状況になっていたことでしょう。起業をすることがそもそもの夢ではあるので、今最前線にいる間に早く実現していきたいですね。
ですので学生のみなさんは、ぜひ最短距離を進む道を選んでいただきたいです。厳しいかもしれませんが、正直に言って、この激動の時代にファーストキャリアを迷っている場合ではないと思います。世間は刻一刻と変化していますので、さっさと活躍して最前線に立ち、自身のキャリアイメージをどんどん叶えていってほしいですね。
時代の先を読み、自身で事業構造を考え組み立てる経験ができるL&E Groupで、ぜひ一緒に夢を叶えていきましょう!